◆対象商標：
「アイカツ!」
第43類「飲食物の提供」
◆種別と審判番号：
拒絶査定不服の審決
不服2017-9543
◆審決日：
2017/09/20
◆関連条文：
商標法第4条第1項第11号
◆引用商標：
登録第5825417号商標 「愛活¥愛カツ」（「¥」は、バックスラッシュ）
＜本商標が上記条文に該当するか結果と理由をみる＞
◆結論：
原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
◆理由：
(1)本願商標について
称呼：「アイカツ」
観念：特定の観念を生じない。
(2)引用商標について
引用商標は、その構成全体を常に一連一体のものとして把握、認識しなければならない特別の理由は見いだせないものであり、その構成中の後半部の「愛カツ」の文字は、前半部の「愛活」の文字を一部片仮名に置き換えたものと理解される。
また、引用商標の構成中の「愛活」の文字は、例えば、「就活」の文字が、「『就職活動』の略。」を意味する語として、「婚活」の文字が、「理想の相手を見つけ、幸せな結婚をするためにさまざまな活動をすること。」を意味する語として知られていることからすれば、「愛活」の文字からは、「恋愛に関する活動」程の漠然とした意味合いを想起させるといえる。
これより、
称呼：「アイカツ」
観念：「恋愛に関する活動」程の漠然とした意味合いを想起させる
となる。
(3)本願商標と引用商標との類否について
外観：
明確に区別できる。
称呼：
同一である。
観念：
相紛れるおそれはない。
これより、本願商標と引用商標とは、「アイカツ」の称呼を共通にするとしても、外観において顕著に相違し、明確に区別できるものであり、観念においても相紛れるおそれのないものであるから、両商標は、互いに非類似の商標というのが相当である。
よって、本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当しない。
◆コメント
称呼同一であるが、全体として非類似となった事案である。
外観の相違が、称呼の同一を凌駕しており、妥当な審決であったと考える。
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