「Dress」

◆理由：
本願商標は、「(ワンピース型の)婦人[子供]服、ドレス」等の意味を有する英単語として、一般に知られている。

そして、本願の指定商品を取り扱う業界において、「Dress」の文字が、「ドレス用のもの」という商品の品質、用途を表示するものとして、取引上一般に使用されている事実を発見することができなかった。

そうすると、本願商標は、これをその指定商品に使用しても、直ちに原審説示のように「ドレス用のもの」という意味合いを認識させるとはいい難いものである。

これより、本願商標は、商品の品質、用途を普通に用いられる方法で表示するものとはいえず、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものであり、かつ、商品の品質について誤認を生ずるおそれもない。

よって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当しない。

◆コメント
本審決説示のとおり、本願商標からは確かに「ドレス用のもの」と直接的に想起するということはあまりないであろう。

妥当な審決であったと考える。

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