「Lighnas」 第9類「電気通信機械器具」等

原査定を取り消す。 本願商標は,登録すべきものとする。

◆理由：

1　本願商標

称呼：「ライナス」

観念：特定観念を生じない。

2　引用商標

称呼：「ライナス」及び「リヌス」

観念：特定観念を生じない。

3　本願商標と引用商標の類否

1）外観

明らかに区別できる。

2）称呼

両者は「ライナス」の称呼において共通する場合もある。

3）観念

相紛れるおそれはない。

これより、本願商標と引用商標とは、称呼において共通する場合があるとしても、外観及び観念の点において相紛れるおそれのないものであるから、これらを総合的に考慮すると、本願商標と引用商標は商品の出所について誤認混同を生じるおそれのない非類似の商標とみるのが相当である。

よって、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当しない。

◆コメント：

称呼が共通となる場合もあるが、全体として非類似となった事案である。

外観の非類似が称呼の共通を凌駕しているとのことであろうが、本件についてはもう少し丁寧な判断を示して欲しかったところである。

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